インドカレー

竹田昌弘氏 何もたさない、何も引かない。自然体で嘘のない物作りをポリシーに掲げる、ハヌマーン・竹田昌弘氏。彼がカレーに使う調味料は「塩」だけ。本当のインドの味を作ることにすべてを費やす彼にとって、本場インドにない調味料は必要ない。そんな彼をカレー作りに導いたのは、カレー通の間で伝説となっている上野の「モーティマハール」。その本当のインドカリーの味と、店主だった立川氏の人柄に魅了された竹田氏は、ここに通いつめた常連の一人だった。しかし、その「モーティマハール」が、人気絶頂の中で突然の閉店。
このカリーをこよなく愛した竹田氏は、その味を自らの手で再現するために、カレー店の開店を決意。自分の好きな味を再現したい。それが「ハヌマーン」の始まりだった。オープンの準備を進めるかたわら、3年の歳月をかけて立川氏を探し出し、「ハヌマーン」に迎え入れた竹田氏は、1993年11月25日、東京・本郷に「ハヌマーン」を開店。連日15時間をこえる立川氏の厳しい指導のもと、わずか半年でその味をマスターした竹田氏。その後も研鑽に研鑽を重ねたその味は、食通の間で高い評価をされるようになったのだ。
現在では、横濱カレーミュージアムだけで、その味を味わうことができる「ハヌマーン」。今でも竹田氏は、カレーの出来を確認するため、365日、毎日必ずお店に顔を出すという。完璧な物しかお客様に提供したくないというカレーに対する情熱。それを「こだわり」と言われることを彼は嫌う。「ただ本当のインドのカレーを作りたいだけ」それだけだと彼は豪快に笑った。
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